statcounter.comによれば、Apr 2016-Apr 2017にかけてのOS Xの市場シェアは11.63%になり、Windows, Linuxのシェアはそれぞれ84.22%及び1.67%になる。
私が使っているFedoraのシェアの低さはOSのデバッグ関連情報を掘り下げる手間に起因していることが大きいのだが、Linuxマシンのパーツ選択の幅について言えば、Windowsマシンと遜色ない状況が形成されつつあるとの期待を抱きながらも、そこにラグがあることも否めない現状になる。
話を本題にもどすと、廉価版であるヘキサコアのMac Proの価格は税込み322,704円になり、搭載されているXeon E5のクロックは3.5GHz、メモリはDDR3の1,866MHzになり、最大消費電力が450Wになる。
このレベルでやりたいことを実現するマシンをDIYしようとすると、私ならヘキサコアでクロック3.2GHzのRyzen 5を選び、メモリはDDR4の2,666MHz overを選択し、最大消費電力について450Wを下回る水準に抑えることを念頭におく。またパフォーマンスを決定する要因の1つであるマシンの価格については100,000円前後に収めるだろう。
そしてマシンの選択に際して、多様な文化の容認・共存といった考え方をバックグラウンドにMac Proを勧めるならば、その立場はLinuxマシンで代替でき、コスト・性能を理由にしてMac Proを勧めるならば、その立場はDIYマシンで代替できることになる。
しかし、それでもMac Proを購入する人達は一定数存在しており、大学関係者にその分布が偏っていることが示唆することの含意は、合理主義より権威主義が支配的な業界の特徴がそこに顕在化した結果であるかもしれないといった視点とともに、Mac Proではないものの「学部のマシンを一新するに際して情報学科の教員が一致団結してMacを導入しました」といったケースでは、初心者に対するサポートを名目に掲げたために却って学生にしわ寄せが来てしまった結果になるかもしれないといったことを考えることがあった。
それでは。