放射能をもつ物質(放射性物質)の空間的分布の経時
的変化については、非常に単純化した近似を用いるなら
ば、時間と地点によって変化するドリフトをもつ3次元
の拡散方程式で記述でき、有限差分法、有限要素法等で
弱解を求めることが可能であるかもしれないと考えるこ
とがあり(専門家がこの近似を眺めると考慮していない
考え方が多数あるだろうとのお叱りを受けるかもしれな
い、そしてどうドリフト項を定式化し近似として妥当な
値にするのかといった問題が内在されているだろうとい
ったことを考えることがある..私はまだまだ勉強しな
ければならない立場か..)、その分布の推移は1986年
のチェルノブイリ原子力発電所事故を例に引くと、同心
円で説明できるものではなく、楕円に類似した(正確に
計算した上で話をしている訳ではなく、感覚的に把握し
たことに対して話をしていると言ったら、何のための数
理的厳密性の担保だとお叱りを受けることになり、恐縮
することもあるのだが、分布の形状が正確な楕円である
と表現している訳ではなく、風の方向に拡大された形状
が相当数組合わさった)形状と下降気流によるホットス
ポットの組合せによる形状で示されると言ったら、どん
な例があるかといった話になるかと考えられるが、例え
ば以下の記事が挙げられるかもしれない。
http://www.spiegel.de/wissenschaft/natur/
0,1518,750835,00.html
そして放射線従事者でない一般人が1年あたりに浴び
て問題があるだろうが許容しなければならない被曝線量
限度を50mSvとするならば、5.7μSv/hが1時間あたりの
値になり24時間外出している訳ではないものの、恒常的
にこの値を超える地域は自主的に避難した方が妥当では
なかろうかと考えることがある(3/18時点、福島第一原
発北西部30kmを念頭に置いている)。
但しアメリカ人は恒常的に1年あたり6.2mSv浴びてい
ることを考慮すると(アメリカのwikipediaによる)、
0.70μSv/hが1時間あたりの値になるが、どう判断するか
は個々に任されているといった現状になり、被災した東
北地方はそれどころではないと仰られる方が多いと思わ
れるが、被災した地域に物流を復旧するためには、何が
根拠になるかを明示し続ける必要があるのではなかろう
かとの考えを抱くことが多い。
現在復旧活動が進む中で、被曝した放射線従事者に対
する偏見をなくすことが求められていることは当然であ
るが(これは広島・長崎の教訓が教えることであろう)、
福島はもちろん、仙台を含めた東北地方を復興するため
の障害となっている要因の1つに日本社会の在り様がある
のではなかろうかと考えることがある。
計画停電等の問題を孕むものの今関東が東北地方を支
えなければ、東北地方の被災地が救われる術がないだろ
うと考えることがあり、そのためには正確な情報を常に
発信し続ける姿勢が求められているのではなかろうかと
考えることがある。
それでは。
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